日本AVCのブログ

AVCケーブルグランドに特化した情報を発信しています

本体構造について(短足型と長足型の違い)

短足型?長足型?

AVCナイロンケーブルグランドには短足型と長足型があります。少し深堀りしてご案内しますので、品番選定時のご参考になれば幸いです。

※今回のご案内は「C2」部です

 

ケーブルグランドを筐体に取付ける際、こんなお悩みございませんか?

『いつも使用している品番だと、ネジ部が短くナットが掛からない、長いのが欲しい』
『ネジ部が長すぎて筐体内で部品と干渉する、短いのが欲しい」、、、

 

AVCケーブルグランドMネジ品では薄板用設計の短足型に加え、厚板用設計の長足型をラインナップしています。 

取付側

ケーブルグランドを筐体側に取付ける際、以下図のように空穴(左図)で本体部とロックナットを挟み込むか、タップ加工(右図)がされた筐体に本体部をねじ込むか、が必要となります。

空穴は板厚が薄く、タップ穴は板厚が厚いのが一般的ですが、空穴でも板厚が厚い場合もあります。品番選定の際には取付部筐体側の仕様も重要となります。

比較

例)MG20A-14B(上)とMG20A-14B-ST(下)の画像比較
  部品構成・外形寸法・適応径は同じですが、ネジ長(C2)が違います。

一部ですが、短足型・長足型でどのくらい違うのか、下記表をご参照ください。

短足型・長足型については、品番末尾に-ST(短足型/ショートタイプ)の有無で判断できます。
 MG16A-10B-ST(短足型)/ MG16A-10B(長足型)
 MG20A-14B-ST(短足型)/ MG20A-14B(長足型) 
 等々・・・

尚、筐体側にタップ加工がある場合は、短足型(ST)のご使用を推奨します。ロックナットは外してお使いください。

Mネジ以外にも、G(PF)ネジ・PGネジ・NPTネジを取り揃えています。
製品案内はコチラでご覧になれます。

 

よくある質問

Q1:なぜ短足型・長足型の2タイプが存在するのですか?

Answer

メタルや樹脂など様々なボックス取付側の状況に対応するためです。
例外ですが、緩み防止対策としてロックナットを2個使う場合には長足型があります。

 

Q2:性能に違いはありますか?

Answer

ネジの長さのみで性能に違いはありません。

 

Q3:価格に違いはありますか?

Answer

サイズが同じであれば、ST有無で価格差はございません。

 

Q4:入手性・在庫状況に違いはありますか?

Answer

入手性に大きな違いはありませんが、在庫状況は品番によります。過去実績より、流動性が高い品番は常に在庫補充しております。

 

Q5:どちらを選択すれば、またはどちらがオススメですか?

Answer

取付側の状況によりますので、以下ご参考としてください。

【短足型】筐体側の取付板厚が薄い場合、内部で干渉する場合、タップ加工の場合等
【長足型】筐体側の取付板厚が厚い場合、ダブルロックナットで緩み防止対応等

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

豊富な品揃えが逆に品番選定に迷われるケースがあります。短足・長足型に大差はありませんので、取付側の状況をご確認ください。状況次第では突発的な在庫切れの場合等でも、同サイズであれば同様にご使用いただけます。

 

その他にも品番選定でお困りの場合はケーブル仕上り外径と筐体取付側の穴径などご使用条件をお知らせいただければ、ご提案いたします。

 

 

 

以上、ではまた~